人の流れが変わった 新幹線開業から半年 

北國新聞



金沢駅・金沢百番街


  「1日あたりの売上高は5割増」


  「開業半年、今期の売上高は175億円」


  「観光客は、事前調査してから入ってくる」







新幹線開業から半年 五輪に向け好循環の拡大を

北陸新幹線が金沢まで開業してから半年が過ぎた。この間の乗客は420万人を超え、JRの想定を大きく上回る需要が生まれている。北陸を訪れる人が増えたことで開業や設備増強などの投資も活発になってきた。
各種の経済調査では日本各地で景気が足踏する傾向が出ているものの、北陸だけは景況感がいい。北陸の活況をみると、新幹線を地方に走らせても無駄な投資になるといった批判が的外れであったことは明らかである。
今後は開業後に広がった効果の持続が課題になる。2020年の東京五輪に向けて新幹線効果の定着を図り、五輪の活気で地域が浮揚できるように北陸に生まれた好循環を拡大していきたい。
JR西日本によると、3月14日の開業日から8月20日までで新幹線の利用者数は前年同期に在来線特急を使った人のほぼ3倍になった。北陸の観光地では目に見えて旅行者が増え、休日や大型の催しがあるときは宿泊施設が足りない状況が続いている。金沢市や富山市では店舗やホテルの改装、新設が進んだ。飲食やサービス業を中心に求人が増え、賃金が上がる傾向も出ている。北陸では新幹線開業で上向く消費や投資が所得向上をもたらす流れが生まれているとみていいだろう。
注目したいのは新幹線が企業を呼ぶ力を発揮したことである。石川県では、東芝が個別半導体の研究開発機能を能美市にある加賀東芝エレクトロニクスに集約する。富山県では、魚津が発祥の地である日本カーバイド工業が神奈川県と栃木県の研究開発部門を滑川市の工場に移す。新幹線で交通事情が良くなった北陸は企業誘致でも優位性を増した。
創業も盛んになっている。4~6月期に日本政策金融公庫が北陸で扱った創業融資の件数は前年同期より1割ほど多く、118社が利用した。飲食やサービス業だけでなく、製造業や建設業の創業が増えたことは今後に期待できる。
地方創生で有効な具体策を見つけるのは容易でないが、北陸では新幹線効果を引き出す施策がそのまま地方創生につながる。知恵を出し、工夫を凝らして千載一遇の好機を生かしていきたい。

北國新聞





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・きまっし石川