新幹線に続く「第2の風」 アウトレット開業

アウトレット開業 新幹線に続く「第2の風」

富山県西部に、春の北陸新幹線開業に続いて「第2の風」が吹いた。
小矢部市に「三井アウトレットパーク北陸小矢部」がオープンしたのである。運営する三井不動産(東京)は、足元の石川、富山県はもとより、福井や岐阜、長野県の一部なども商圏と位置付けているが、初めての週末のにぎわいを見て、その戦略が単なる大風呂敷ではないと感じた向きも多いのではないか。これまで北陸にはなかった業態の巨艦店が、交流人口を増やす起爆剤になることを期待したい。

アウトレットには、ファッションや雑貨、スポーツ用品、飲食などのテナント173店が入っており、うち81店は北陸初進出、10店はアウトレット初出店だ。周辺の観光情報を発信する案内所「とやま旅ナビ@おやべ」も開設されており、敷地内には「NANAIRO WHEEL(ナナイロホイール)」と名付けられた高さ約50メートルの観覧車などもある。こうした多彩な店舗構成や買い物客を飽きさせない仕掛けは、日本人はもとより、外国人にとっても魅力的に映るだろう。全国各地での「爆買い」で話題を呼んでいる中国人をはじめとするアジア人観光客は、ショッピングを楽しむことを目的に訪日する傾向が強いとされる。今後は、海外誘客のプロモーションを展開する際のセールスポイントの一つとしても、アウトレットを大いに活用したいところだ。
もちろん、既存の商業施設、とりわけ金沢、高岡、富山市などの中心商店街にとって、アウトレットは脅威といえるだろう。それぞれの特徴をこれまで以上に強く打ち出してアウトレットに対抗する一方で、新しいヒトの流れもうまく取り込みながら、共存共栄を図っていく工夫が求められる。
アウトレットにも、ただがむしゃらに一人勝ちを目指すのではなく、「企業市民」として地域全体の発展にも目配りする姿勢を望みたい。「アウトレットの中は熱気があふれているが、周りは冷え冷えとしている」。そんな状態に陥るのは、決して好ましいことではないはずである。


アウトレット
北國新聞



「かなざわ・まち博」開幕 新幹線効果も高める力に

金沢市中心部を博覧会場に見立てる「かなざわ・まち博」の夏本祭が18日に開幕する。
2000年から始まった「まち博」は、市民らがまちに出て、金沢の魅力を磨いてきた15年といえる。
北陸新幹線開業で金沢への関心が格段に高まり、「まち博」で市民らが再発見した地域の「宝」が多くの観光客を引きつけている。さらにまちを知ることは、もてなし力を培い、活力をもたらす新幹線効果を高めることにもなるだろう。これは金沢だけに限らず、各地に共通することである。この夏もまちに出て、ふるさとの良さを体験したい。

新幹線開業後は、金沢市中心部を歩いて回る観光客が増加し、「まち歩き」の人気を示している。金沢城公園や兼六園、ひがし茶屋街周辺などの観光スポットをはじめ、伝統工芸や芸能、食などの体験型プログラムが注目を集めているが、これまでの「まち博」の取り組みも、金沢の魅力を掘り起こしてきたといえる。市民が城下町を巡り、それによる地域への関心の高まりが、伝統と革新が融合した金沢のまちづくりを後押しする力になってきたのだろう。
新幹線時代の課題となっている金沢の「歩く観光」を推進するために、案内板などの環境整備は必要だが、旅行者にとって、何より地元の人々の親切な対応が強く心に残るという。地元側も国内外から訪れる人たちに行き先を教えたり、由来などを説明したことで、まちの良さをあらためて感じる人が多くなっているだろう。
「まち博」の体験のように、まず自分の住むまちを知ることが、地域への愛着を深め、もてなし力を高めることになる。足元の資源を生かし、発信する「まち博」の役割は大きいといえる。
昨年の夏のまち博は、多彩な講座に1万人を超える応募があり、約3千人が参加した。今夏も1カ月余りにわたり、人気の「こどもまち博」や「金沢散歩学」などが繰り広げられる。「まち博認定スポットガイド」も配布しており、金沢の魅力をより多くの市民、観光客らに知ってもらいたい。




北國新聞
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